SSブログ

空飛ぶイカと、消火活動。 [超夢]



ついさっき

一休みした時に見た、超夢です。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


リス家族全員で

古い実家の両親を訪ねる。



父母は50歳台、父の絶頂期か。



不思議なことに

ぼくも両親と同い歳くらい

って、どういうことなんだろう。



ま、いい。



子リスたちにとっては

初めての古い実家なので

(実際に子リスたちが生まれた時には
この家は取り壊され、訪れたことはない)

ぼくの子供部屋だとか、間取りとか

写真でしか見たことのない「実家」が

どうなってるのか、興味津々。



ぼくが玄関に入るところから

客間、居間、キッチン、祖母の部屋

風呂場、トイレ、などなど

家中を案内して回る。



室内が終わると、今度は庭だ。



子どもの頃は広いと思った庭も

こうしてみると、ずいぶん小さい。


それでも

ここで父とキャッチボールしたのは

今でも懐かしい思い出なんだよ

と説明したりしてると、母が


「天気もいいから、じゃ

庭を見ながらお茶でもする?」


といってキッチンへ向かったその時

なにか不思議な音、ていうか

不思議な空気の振動を感じた。



ん?



と思ったその瞬間

ラグビーボールのような?

黒っぽい物体がぼくの右頬のあたりを

サッ、と通り過ぎて行った。



なんだ?



「カラス? それより小さいし

 こんな至近距離を飛ばないだろう

 不思議な音だったし」



と思っていると

その黒いものは折り返して

またぼくの方へ向かってきて

右頬をかすめるように飛び去っていった。



羽ばたく音は、皆無なんだけど

空気の「揺れ」みたいなのは感じる。



ものすごいスピード、ていうのでもない。



すると、またまた

Uターンしてぼくに向かってきたので

タイミングを見計らって

「エイっ」と両手でつかんでみたら

捕まえちゃった。



なんと、それは、空飛ぶイカだった。



イカは、ぼくの大好物だ。



子リスたちに


「イカ捕まえちゃったよ、どうしよう」


と伝えると


「わぁ、お父さん、すごーい」


と、捕まえたことに驚いて

空を飛ぶイカには驚かない様子。



なんかちょっと

肩透かしを食ったみたいでもあるが

気を取り直して

イカの食べ方・調理法を脳裏に浮かべてみる。



刺身、イカソーメン、握り・・・

里芋との煮物なんかもいいなぁ・・・



一人うっとりしていると、気付いた。



このイカ、まったく暴れない。



暴れないどころか

ぼくに抱かれて、イカもうっとりしてる。



足(手?)は6本で、吸盤がなく

それらを優しくぼくの腕の上に乗せ

抱っこされたまま、きょとんとした目で

ぼくを見つめていた。



え”? 



かわいい。



食べ・・・たい・・・のか・・・?



よくわからなくなってきたので

とりあえず一先ずこのまま捕まえて

どこかへ保管してあとで考えよう。



てことは

イカだから、水・・・?



でもこの子の身体は

ぜんぜんヌルヌルしてないし

空飛んでるし・・・


でも、イカだし

じゃ、やっぱり水かなぁ・・・


あ、タライがあるから水を張って

上から蓋して重石を乗っけておけば・・・


ちょうどホースもあったので

長女子リスに頼んで

タライに水を張ってもらうことにした。



シャワーヘッドの引き金を引くが

うんともすんともいわない。



なんで?



あ、そうか、元栓か。


元栓をひねるが、まだ出ない。



なんでなんで?



あ、そうか、これ

元栓が二重になってたんだっけ。
(なんでだ?)



開栓して、これでOKと。



引き金を引くと

長女子リスの手首が反り返るほどの

強い水圧で水が迸り出た。



こんな水圧、見たことないぞ。



子リス、面白がって庭に向けてみる。


一瞬で庭の隅まで水が届く。



おもしろいけど、これじゃ

タライに水が溜まらないので

元栓を調節して

やっと普通の水圧になった。



水の溜まったタライに空飛ぶイカを入れ

木蓋をして重石を乗せた。


一晩置いて、明日また考えよう。



久しぶりの母手作りの晩ご飯をみんなで食べ

客用の布団など総動員して寝床につくも

なかなか寝付けずにいると

消防車が数台家の前を通り過ぎてゆく。



眠れないので窓から外を眺めていると

しばらくして区のパトロールカーが


「最近区内で火事の発生が多くなっています。

火の元の確認をし、防災に努めてください」


というアナウンスとともに走り去る。



その時、ちらりと目の端に

炎のようなものが?



ん?


まさか?



斜向かいの家は2階に食卓があるんだけど
(いつもカーテンを開け放してる)

キッチンから出火してる?



壁越しのダイニングで食事をしてる家族は

それにまだ気付いていない。



キッチンはどんどん火が強くなっている。



これは、まずい。



飛び火の可能性も考えて

子リスたちを起こして着替えさせ

庭へ飛び出しホースのシャワーヘッドを握る。



この水圧なら届くはずだ。



でも、まてよ。


気付かずにご飯を食べてる人たちがいる。


その人たちに当たったらどうしよう。


びっくりして気絶するかもしれない。


いや、でも今はそんな場合じゃない。


狙いを定めて、引き金を引く。



瞬時に水はきれいな弧を描き

キッチンを直撃し、火勢は弱まった。



もう一度、狙いを定めて・・・



その時

けたたましいサイレンとともに

消防車が次々と到着し

消防士たちは機敏に消火活動を開始

すぐさま火は消えた。



その家の住人は消防士たちに

ぼくがまず最初の消火活動をしたこと

それが功を奏したことなどを語ってくれた。



消防士たちは


「一般家庭によくそんな水圧のホースがありましたね」


と、口々に。



ぼくだって、なんで実家に

そんなのがあるのかわからない。



ともあれ火事は無事消火され

なんだか急に力が抜け眠くなったので

近所の人たちに挨拶をして

子リスたちと寝床へ。



その晩は

超夢も見ず

よく、眠れた。



イカは、明日、空へ返そう。



nice!(0) 

nice! 0