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くまの、ぷーさん。 [超夢]



くまのプーさんと

クリストファー・ロビンの

リアル超夢を、見た。




リアルというのは

「いかにもリアル」という意味ではなく

そこではクリストファー・ロビンも

プーも、実在していたからだ。

(超夢の中では、です)


・・・・・・・・・・・・・・


クリストファー・ロビンは

年端は小学校高学年くらいか。


プーは、黒の小熊だった。



クリストファー・ロビンの住む町は

工業地帯の外れの森のほど近くだった。



プーはその森に住んでいた。



プーは毎日、朝起きると真っ先に

クリストファー・ロビンの家に来て

いっしょに朝食をとっていた。



お腹がいっぱいになると

二人は森へ散歩に出かけ

夕方までいっしょに過ごしていた。



ある日クリストファー・ロビンは

お父さんから話を聞かされる。


「この町は工業地帯なのは知ってるだろう。

 その工場が閉鎖されることになったんだ。

 つまり、この町もなくなるということだ。

 私たちは引っ越さなければならなくなったんだよ」



クリストファー・ロビンは、泣いた。


ベッドの中でずっと考え続けたのは

もちろん、プーのことだった。



泣き疲れ

いつの間にか眠りに落ち

起きた時は朝だった。



慌てて着替えて庭へ出ると

すでにプーは待っていた。



プーは気配を察していた。



クリストファー・ロビンがプーに近づき

頭を撫でようとすると

プーはそれをさせずに

これから薪割りをするための

丸太を積んである場所へ行き

その山一つ全部を

自力で持ち上げようとした。


「ぼく、こんなことできるから

 なんでも手伝えるから」


そう伝えているようだった。



クリストファー・ロビンは


「プー、そんな重いもの君一人じゃ無理だ。

 崩れたらあぶないし、どうか、やめて」



そういいながら近づくと

プーの目には涙が浮かんでいた。



クリストファー・ロビンは

プーを抱きしめ

いっしょに泣き続けた。




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