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拙ブログへの、貴重なご意見。


数日前Twitter上で、どなたかから、


ぼくへのメンションと受け取れるかたちで、


拙ブログへの、貴重なご意見をいただきました。



読み方によっては辛辣なご意見ともとれますが、


立ち止って考え整理する、良い機会になりました。



ありがとうございます。


内容は、次のようなものでした。





「黒森庵庵主は高価な計測器で道楽を…」(注:放射能測定器のこと)


「(計測行為は)子供がゲームに夢中になっているのとさしてかわらない…」


「セシウムがだめで、天然石なら大丈夫、そんな話しではないはずで…」



というような内容でした。



たぶん、前々から思われていたことを吐露されたのだと思います。

そして、そのトリガーになったのはたぶん、

銀座の測定の下記ブログ記事だったのではないかと推測しました。


じつは意外に「空間線量」は低いのか、ツール・ド・銀座。



まず、「道楽」「遊び」といっちゃうと、

ぼくはなにをやっていても「夢中にやる」ので、その通りかもしれません。

その点では。



でも、いまぼくにとっての測定することの意味は、

着地点がどこでもいいような道楽・遊びとは異なります。


道楽・遊びというのは、過程そのものを味わうことであって、

いま、ぼくがやっている測定は理由あってやっていることなので、

ぼく自身の中では「道楽・遊び」と言われると、かなり違和感があります。



ぼくは家族を守るために、計測を続けています。

そして、計測値をシェアできる環境があるのだから(PC、インターネット)、

Twitter、ブログなどで公開すれば少しでもお役に立てるかな、と思ってやっています。



道楽・遊びでは毎日この計測はしたくありません。

けっして楽しい作業ではありませんから。

「道苦」、とかいう言葉があればそれが適しています。



やらないですめば、ほんとうにやめたい作業です。

とても時間がかかりますし。

一地点の計測値をアップするには何回も計測してその平均値を出すわけですから。


そして間違った数値は、

場合によっては一人歩きをし「風評被害」にもつながりかねませんから、

より慎重になります。



ですから、自宅の計測だけでも4~50分かかります。

自宅では一台は常時電源オンで計測していますし、

その機器の数値が上下するようであれば、

シンチレーション・サーベイメーターで追確認しています。

こうしたことを一日に何回も行っています。



ネットへの数値のアップは、通常一日一回ですが、

福島でなにか事故らしいものがあった場合、

あるいは、Twitterでどなたかが

「どうも数値が高い」

というようなつぶやきをされれば、

ぼくも同様に再計測し、必要と感じたらアップしています。




ツール・ド・築地など、さまざまなところへ行って計測すると、

その日はほんとうに一日中、計測しっぱなしということになります。



こうした行為をみなさんがどう受け取られるかは、

みなさんそれぞれの感性でということになりますが、

くりかえしになりますが、

ぼくは、「道楽」「遊び」で計測するのでなく、

あくまで自分の家族、そして周辺に住む住民の方々と情報を共有できればという意味で、

計測を続けています。



そして計測する以上、

できるだけ確かな情報を(素人ですが)お知らせするようにしたいと、

できるだけ時間をかけて測定することを心がけています。




さて次に、この方がご指摘のように、ぼくも


「セシウムが×で、自然石なら◯」


というようにはとらえていません。



ただ、自然放射線というのは、

この日本列島に住む人々が先祖代々、元々浴びているもので、

こればかりはどうしようもありません。



それにたいして福島原発由来の放射性物質による汚染は、

まったく今までになかった類いの汚染ですし、

天然石のように地面に留まっているわけではなく、

空気中を塵として舞っているわけですから、

その空間線量値を知り、

被曝をできるだけ抑えたいという気持ちで計測しています。



ですから、「空間線量」が、

元々のものなのか、

路面の材質によるものなのか、

原発由来なのかが分かるだけでも、

ずいぶん生きてゆく上で指針になると思いました。



何度もツール・ド・築地をしていて、

たまたま、銀座と目と鼻の先の築地が低かったりするので、

なぜ、銀座が高いのか? と単純な疑問がありました。



一方で、じつは銀座も放射性物質の飛来は

元々そんなに高くはなかったんじゃないかと考えました。



でもたとえそうだったとしても、理由が分からない。



富山に行く少し前あたりから「地面そのものの放射線量」に注目しだしました。



富山へ行って、よりいっそうその傾向がある印象を持ちました。



それなら、例えば銀座でも同様のことがいえないか? 



大気中に舞っている放射性物質濃度が高い「から」空間線量が高いのではなく、

地面からの線量の大きさが「空間線量」に影響を与えているのではないか。


そうだとするなら、計測器で測って数値が高いからといって、

それほど心配することはないのではないか。



といって「安心」しましょう、と提言するのではありません。

たとえば皇居の雨溜まりのところが高い線量だったりというように、

間違いなく中央区周辺にも放射性物質は飛来してきています。



ただそれは、最近多くの方々がご指摘されている

「側溝、雨樋の下での高線量」

と同一の現象と思われます。



くりかえしになりますが、

以前ぼくは、銀座を計測して「あれ、高めだな」と思ったものですから、

その原因を確かめたかったのです。



そしてある程度見当がついたと思ったので書きました。


それが

「道路の材質による線量アップの可能性」

でした(セシウムの吸着ももちろんあるでしょうが)。



それならば、計測数値では高く出たとしても、

現実の大気中の線量としてはそれほど高くはなく、

呼吸による内部被曝の問題などは、

比較的安心して(現在のところ、という意味です)生活できるのではないかと思い、

あのようなブログを書きました。



ただ、銀座だけでも、もっと計測する必要はあると思います。

違ったケースが出てくるかもしれませんので、

これは結論ではありません。



また、これからは瓦礫処理後の大気汚染の問題も出てくると思いますので、

もしいまは低いからといって、

明日はどういう数値になるかはわかりません。

いまはほんとうに不安定な状態のなかで、

ぼくたちは生きていると思います。



だから、これからも計測は続けてゆこうと思っています。



計測は、素人ができる、身を守る術のひとつと思っています。



最後にもう一度、


拙いブログにたいして貴重なご意見をいただき、


ありがとうございました。



おしまい。



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