二泊三日の、ヤツ。
猪股裕一さん宅へ、ふたたび。
猪股さんがまだ
この世をご卒業になる前に
お願いしていたことがあった。
それは。
ウインチ。
重たいものを高いところへ運ぶもの。
東京から母の山小屋へ運び込んだ荷物を
屋根裏部屋へ置きたいんだけど
階段ではなく梯子なので
どうしたものかと悩んでいたら
出張お誕生日会でお伺いした時
猪股さんの工房を拝見したら
なんと
ウインチそのものがあった。
その場で
「いつかお借りしたいんですけど・・・」
「もち! いつでもどうぞ!」
と笑顔で快諾してくださった。
その後体調を崩され
五六七騒ぎがあり
そしてご本人が他界され
そのままになっていた。
はや。
もう10ヶ月も前の話なんだ。
奥さまは納骨も済まされ
SNSを拝見する限りでは
小淵沢のご自宅に
長期滞在されているご様子だったので
少しは落ち着かれたかと
連絡をさせていただいたところ
奥さまが
「*日からは金曜日から日曜日まで居ますから
どうぞ泊まりがけでいらっしゃってください」
と温かいお言葉。
GO!
夜、到着して
奥さま手作りの料理
お土産の日本酒などで
猪股さんに、乾杯!
翌日の朝食も
用意してくださって。
味噌汁の味噌は
猪股さんが仕込んだ味噌だそうで
なんとも、おいしさ倍増
ごちそうさまでした。
ウインチをお借りするために来たのに
こんなに至れり尽くせりで恐縮するも
さて、ここからが本番。
工房に設置されていたウインチ
ぱっと見では普通サイズと思っていたが
思ったよりずっと大きくしかも重い。
(写真に入りきらん)
なんとか車に積み込んで
我が山小屋へ搬入する。
ところがこのウインチ
まさかまさかの
我が家にドンピシャサイズの
誂えたようなウインチだった。
あれこれ動線をシミュレートして
セッティングを終え
試運転。
山小屋の荷物を、どうやって屋根裏部屋へ運び込もうかと思案していたのが、一気に解決。強力。まさに、これだ。 pic.twitter.com/vms8iVlS9B
— 黒森庵の、こんくらい。 (@konkurai) August 30, 2020
これだ、まさに、これだ。
これで山小屋が完全に片付きます
ありがとう、猪股さん。
次々と荷物を屋根裏部屋へと運び込み
今日は、ここまで。
鍵を閉めて表へ出ると
夕暮れが美しそうな感じがしたので
よく見えそうなところまでドライブ。
種苗管理センター八ヶ岳農場より。
(元農林省八岳馬鈴薯原原種農場)
八ヶ岳中央農業実績大学校より。
八ヶ岳実践農場の、夕暮れ。 pic.twitter.com/ZUKvLm1Vwc
— 黒森庵の、こんくらい。 (@konkurai) August 30, 2020
北には八ヶ岳と、月。
猪股さん、よく
「今日のヤツ」といって
八ヶ岳の写真をアップされてたなぁ。
今日のヤツ(^^) pic.twitter.com/7oXTsxocZB
— 猪股裕一 (@INOMATAyuichi) November 25, 2017
鉢巻道路からの、月。
二晩、
奥さまの手作りのお料理と
日本酒飲み比べ大会で
猪股さんの
「あっち」でのご健康を祈りました。
「加藤さんたら
ぼくが生きてる間は
あんまり来てくれなかったのに
死んじゃったら来てくれるって
それ、どういうこと?」
って
笑いながら語りかけてくれる
猪股さんを感じた気がした。
八ヶ岳は
秋の気配が感じられました。
2020-08-31 04:06
nice!(0)