グルーヴ?トレンチ? それとも? [アルコール・ストーヴ]
生まれて初めての
アルコールストーヴ。
いや、生まれて初めてだし
生まれて最初に作った
アルコール・ストーヴ。
あまりに簡単に作れて
性能も素晴らしいという
良いことずくめなんだけど
もしビギナーズラックだったら・・・。
このタイプのものは
「グルーヴ・ストーヴ」
もしくは
「トレンチ・ジェット・ストーヴ」
と呼ぶそうな。
「グルーヴ」も「トレンチ」も
どちらも「溝」ていう意味で
内壁に溝がたくさんあって
そう呼ばれるんだな。
最初に作った、グルーヴ・ストーヴ。
再現性はあるのかと
もう一度作ってみた。
やっぱり、性能がいい。
ただ
400ccの水が
沸騰するまでの時間は
ほぼほぼ一緒なんだけど
あとから作った方は
燃焼時間が、なぜか短い気が。
同じに作ってるんだけどなぁ、と
あれこれ考えて結果は。
なんてこった。
アルコールを正確に計れる器具がなかったので
「ま、水と同じくらいだろう」
と考えてアルコール20g計量した
ぼくの大きな間違いだった。
水20g=20ccは
アルコールだと25cc!
比重、そんなに違うんかい。
5ccあれば
そらぁ長く燃えるわな。
ま、その「間違い」が引き金になって
あれこれトライしたわけで
これぞまさしく
「失敗は、成功の母」ですな
はっはっは、はっは、は母。
さて。
早く水が沸くのは良いけど
アルコール20ccで
燃焼時間が7〜8分ていうのは
それだと飲み物とか
袋ラーメン程度の調理の範囲か。
やっぱり、ここは
ご飯を炊きたい。
それには最低でも10分超え
できれば12分くらいは燃え続けてほしい。
そんなわけで
お湯もちゃんと沸く性能と
長時間燃焼を併せ持った
グルーヴ・ストーヴにトライした。
これが、なかなかハードルが高い。
「グルーヴ=溝」を少しずつ減らして
つまり、燃焼口を減らせば
燃費向上に繋がると推測して
5穴
4穴
3穴
2穴
たしかに推測は
それなりに当たってるようで
グルーヴを減らすと燃費は向上するけど
プリヒートが必要になったり
安定して燃焼してくれなかったり.
なかなか、塩梅が難しい。
トライ&エラーを繰り返していたら
あれ?
8分41秒で沸騰し
11分を超えるところまできた。
さらに追い込んでいると
7分15秒で、沸騰。
12分超えが出来るようになった。
ちなみに
最初に作ったグルーヴストーヴを
正確に計測してみたら
アルコール20ccでの燃焼テストでは
6分4秒でお湯が沸き
8分32秒の燃焼時間だった。
そうそう
最初のグルーヴストーヴでは
確認できなかったけど
今回の試作では発見があった。
圧抜きの穴を
グルーヴ(溝)と同数開けてみたんだけど
燃焼が進むにつれて
グルーヴ穴からの燃焼から
やがて
圧抜きの穴からも炎が出だし
終盤になると
グルーヴからの炎は消え
圧抜き穴へバトンタッチとなる。
ぼくは専門家じゃないので
どうしてこうなるのか
いまいち説明ができないが
これが長時間燃焼につながっている
そんな印象を持っている。
プロポーション的には
ちょっとだけ背が高いんだけど
これはできる限りの「ゴミ」
つまり切り屑が出ないような配慮で
この寸法になりました。
アルミの破片は大変鋭利で
緊急時に怪我をしたら
それこそ目も当てられないので。
グルーヴタイプのストーヴは
本当に簡単にできるので
緊急用に作っておくと
よいかもしれません。
(※注:ネットで見る動画などでは
多くの方々が20ccで400ccの水が
何分で沸くかというのを
一つの目安にしているようなので
ぼくもそれに習っています。
ま、燃料を倍の量にすれば
当然燃焼時間も倍になるのですが
自分が製作したストーヴが
どういう個性かを知る上で
同じ条件でテストしています)
2022-07-08 02:02
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