思い出の、ハムサンド。

これまでの人生で

思い出深いサンドイッチがある。



それは

銀座ニュウ千疋屋の「ハムサンド」。



「千疋屋」ではなくて

「ニュウ千疋屋」なのは

女将さんと父とのご縁だったと思う。
（ちなみに、千疋屋は現在３社あります）



子どものころ

父の仕事舞台が

帝国劇場とか芸術座だったりすると

母に連れられて楽屋見舞いに行き

そのあと、終演までの待ち時間に

ニュウ千疋屋２階のフルーツパーラーで

ハムサンドを食べた。



これが、おいしかった。



気さくで声の大きい女将さんには

行けばいつもとても可愛がってもらい

大人になってからもお店に行くと


「あら、いらっしゃい！　

　上でなんか食べて行きなさいよ」


と言われて食べたのは

いつもハムサンドだった。



やがて千疋屋本店とニュウ千疋屋は

統合され、現在の銀座千疋屋となる。



新しくなったフルーツパーラーでも

ハムサンドを食べたんだけど

ニュウ千疋屋のそれとは、違った。



ぼくの中では、やっぱりニュウ千疋屋だ。



ならばその昔の味を再現して

子リスたちに伝えようと

試作・試食しています。



いくつか分かったこと。



パンは、うちの方がおいしい。
（をいをい）



なんつたって決め手は、ハム。



ハムサンドなんだから当然なんだけど

スーパーなどで市販されているハムは

肉質なのか、製法なのか

昔より減塩されているのか

風味の奥深さ、パンチに欠ける。



先日自転車で広尾へ行ったのは

ハムを買うのが目的だったんだけど

ナショナルスーパーマーケットのハムも

残念ながらぼくの舌の記憶に合わなかった。



そんならハムといえばあすこだ、と

その足で麻布十番の日進にも行き

そこでも購入したけどそれも合わず。




広尾・麻布十番のハムで再現してみたら

ルックス、パンの傾向は似ているけど

ハムが、違った。




広尾のモルタデッラで。


ニュウ千疋屋のハムサンドとは

まったくの別物だけど

これはこれで、すごくおいしい。



新しいハムを試したいので

「ハムサンド」に合わなかったハムたちは



ポテトサラダにして消費。


これもこれで、おいしい。




モルタデッラ＋ポテトサラダ。


むろん、おいしい。



そんな中、やっとひとつだけ

近い風味のハムを見つけました。


サラダ菜は使い切っちゃったので

レタスで試作だけど



かなり、おいしい。


ただしやはり

ちょっと塩が薄めで

肉自体の風味もやや薄い。



こうなると、てことは

自分でハムを作るのか？



さて、どーなるのでしょーか。



乞う、ご期待なのか？？？