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ブリキの、家。 [超夢]



久しぶりに

覚えていた「超夢」です。



GO!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

またまた

前回見たと思しき町にいる。



どうも「阿佐ヶ谷」か「高円寺」に似た匂い。


でも、そのどちらとも、ちがう、ような。



路面電車が走っているのか

頭の上には電線が張られているし

地面には線路が敷設されている。


トロリーバスも走ってるのかな。



その町に

気になる店があり

前日に一度来て店内を徘徊し

面白そうだし

気になるものもあったので

もう一度来てみたんだが

まだ時間が早いのか

あるいは今日は休業日なのか

電気が消えている。



でも入り口は開いていて

昨日来た時に見た

店長と思しき人と

同年代と思しき男性とで

店の前で雑談していた。



「今日は、お休みですか?」

「あ、いえいえ、まだお客さまがいないので
 そとで雑談してたとこです、どうぞどうぞ」



店長さんが手際よく

照明機器のスイッチをパチパチと入れると

一気にお店の活気が出た。



輸入(?)雑貨店のようでもあり

アンティーク・古物商のようでもある

その店内の

気になったものが置いてあるコーナーへ。



やっと手が届くあたりに

4つの、ブリキでできたと思しき

手に乗るくらいのサイズの家(?)。



どれもそっくりなんだけど

一番気になったのを手に取ってみる。



ブリキっぽいんだけど

ベースが鋳造品なのかな

見た目と裏腹に、意外と重い。


そのベースの裏には

「Made in Great Britain」と凸文字が。



なにか、飛び出てるものがあるので

それに触ってみたら

「シャキン」という音とともに

屋根がパカッと開いたので、びっくり。



バネ仕掛けのびっくり箱かとも思ったが

そうではなく

紅茶葉を入れておく箱だという。



なるほど、便利だ。



朝のモーニングティーの時などは

他にも目玉焼きとかトーストとか

並行して作業するから

片手で紅茶葉が取り出せるのは、便利だ。



妻もこのテイストは好きそうだ、欲しい。



陳列棚には「4980円」とある。



ブリキで、ヨンキュッパかぁ

ちょっと高いかも?


でも、やっぱり欲しいかも。



もうちょっと、よく見てみよう。


ほかの三つのコンディションはどうなんだろう。



仔細に見てみると

同じメーカーのものだけど

作られた年代が違うようだった。



ぼくが最初に手にしたものが一番古く

だんだんと年代が若くなり

それに従いだんだんと

合成樹脂製部品が増えてゆく。



ぼくが最初に手にしたのは

どこにも一切の樹脂が使われていなかった。



これしかない。



タイミングよく店長が来たので


「これいただきたいのですが」


と伝えると


「いいですよね、これ。
 ちょっと値段調べてきますね」


という。


あれ、ヨンキュッパじゃないの?



しばらくして店長が戻ってきて


「12,000円でけっこうです」



がびーん。


たかい、高すぎる。



急に左脳が動き出す。


高くても

良ければいいかもしれん。


しかしよく考えろ。


「シャキン」て動くていうことは

わずかでも「隙間」があるということだ。


ていうことは「密封度」が低いということだ。


それでいいのか?



ぼくの左脳が、そういうデータを出してきた。



たしかに。



だからか。



年代別に見て行くと

樹脂部品が増えながらも

密閉度も上がってきている・・・。



でも、なぁ

樹脂製品てのは

経年変化で劣化して

硬化して密閉度は下がるわ

最後はゴミになっちゃうんだよ、なぁ。



どうするんだ、おれ。



「すみません、4980円とあったので
 そのお値段だと思っていました。
 ちょっと一旦考え直して
 また出直します」


「ああ、こちらも申し訳ありません
 この値札は下の棚の商品の値段だったんです
 分かりにくくてすみません。

 この商品はぼく自身も大好きでして
 できれば売りたくないな、持っていたいな
 という気持ちがあったので
 値札を付けずに展示していたんです」



ていうことで、帰宅し

頭を冷やして考え直したら

やっぱり、面白いんだけど、でも

紅茶の立場から見ると

密閉度の低さはレッドカードなので

今回は購入を見送ることになった。



いろいろあれこれ考えたからか

目が覚めてみたら

やっぱりけっこう疲れていた。



好きだったんだけど、なぁ。




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